無線(Wi-Fi)ルーターをご利用の方であれば「バンドステアリング」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
知らなくてもWi-Fi自体は正常に利用できるですが、実はメリット・デメリットが両方ある機能でもあるため、人によっては使わない方がいいケースもあります。
「バンドステアリング」とは一体どのような機能なのか、どのようなデメリットがあるのか詳しく理解していきましょう。
そして、この記事を読んで「バンドステアリング」が必要かどうか判断してみてください。
バンドステアリングって一体何?
「バンドステアリング」とは、Wi-Fi接続において使用する2つの周波数帯のうち適切な方を自動的に選ぶという機能です。
Wi-Fiには主に「2.4Ghz」と「5.0Ghz」という2種類の周波数帯が用いられています。
それぞれ「長距離に強い」「障害物に弱い」といった特性があるため、無線ルーターの利用状況に応じて使用すべき周波数帯が異なります。
ハンドステアリング機能が備わっていれば、利用状況に応じて使用する周波数帯を自動的に選んでくれます。
そう聞くと「なんだ便利な機能じゃん」と思ってしまうかもしれませんが、実はデメリットもあります。
バンドステアリングを使うデメリットとは?
バンドステアリング自体は便利な機能ではあるもののデメリットや注意点もあるので抑えておきましょう。
初期状態では「OFF」になっていることが多い
バンドステアリング機能は無線ルーターの設定で「ON」にしなければ利用できないものが多く、初期状態では「OFF」になっている機種が多いようです。
バンドステアリングを使うには無線ルーターの設定から「ON」に切り替える必要があり、デフォルトの状態では使えません。
受信端末側もバンドステアリングに対応していないと使えない
バンドステアリング機能を使うためには無線ルーターに機能が備わっているだけでなく、パソコンやスマホといった受信端末側も対応している必要があります。
受信端末がバンドステアリングに対応していなければ、いくら設定を変えたからといって便利な機能を使うことはできません。
ただ、現状販売されているパソコンやスマホであればほとんどが対応していますし、よほど古い機種でもない限りは利用可能なので問題ないでしょう。
バンドステアリングは必要な機能?
ここまでの内容からデメリットはもちろんあるものの、バンドステアリング自体は便利で必要な機能といえるでしょう。
無線ルーターで使用する周波数帯「2.4Ghz」と「5.0Ghz」には、それぞれ特徴があり、利用状況に応じて使い分けた方が絶対に良いです。
- 「2.4Ghz」:長距離・障害物に強い、混雑すると不安定になりがち
- 「5.0Ghz」:長距離・障害物に弱い、通信が安定する、高速通信も可能
部屋の中や屋外、違う部屋など、さまざまな状況でWi-Fi接続をすることを考えると、いちいち適切な周波数帯を考えるよりも自動的に切り替えてくれた方が便利です。
状況に応じて必要な周波数帯に切り替えてくれるので、快適にインターネットが利用できるでしょう。
まとめ
無線ルーターの「バンドステアリング」の基本的な情報からデメリットなどについて解説しました。
「バンドステアリング」自体は便利な機能で快適なネット利用を実現するために必要ではありますが、初期状態でOFFになっているケースが多いことや受信端末側も対応していなければならない点に注意してください。
より快適に混雑のないインターネット環境で楽しみたい方はぜひバンドステアリングを搭載した無線ルーターを選んでみましょう。